#画図洗熊夜行

画図洗熊夜行のおまとめ

陽 一陽(いちよう)と、二途(にと)と、三門(さんもん)

陽 一陽(いちよう)と、二途(にと)と、三門(さんもん)

陽 一陽(いちよう)と、二途(にと)と、三門(さんもん)

ふれんず:ごしんぎゅうさま

しょうごう:犬足日輪三階牛(けんそくひのわにさんかいべこ)

ぞくせい:

かがやき:喜びの黄色の鏡

とくちょう: しんちょうよりもおおきな たちを、ふりまわすすがたはまるで暴風

 その軌跡からは、紅白の梅がまいちる

わざ:

じんぎ:一陽来復(いちようらいふく)神木の大刀 ききがせまり、おいつめられるほどにきれあじのます大刀。

 一陽来復とはよくない事の続いた後にいい事がめぐって来ること。

 

べこにのっていどうするので、とてもゆっくり

よくねむるがはたらきもの

 

とくいりょうりは、梅ヶ枝餅というなまえをもったじゃぱまん もち米とうるち米でつくられたきじで、ほのかなあまさのアンをつつんだいっぴん

 

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おとも:二途(にと)

ふれんず:あかべこ

しょうごう:橙光の門牛(とうこうのもんぎゅう)

ぞくせい:灯明

かがやき:悲しみの紫の剣

とくちょう:うっすらかがやいている。“橙”の光をつなぐ橋渡し役で、闇に光を通す“門”を開けることができる。

わざ:影越灯(えいえつとう)影(暗い過去や記憶)を越えるとき、灯明が心に降る

 

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おとも:三門(さんもん)

ふれんず:あかべこ

しょうごう:夢守審牛(むすうしんぎゅう)

ぞくせい:火

かがやき:楽しみの空色の勾玉

とくちょう:常に目を伏せ、眠るように動くが、気配を読む力に長ける。病を焼くための炎、“悪しき縁”を断ち切る存在。

わざ:縁切火輪(えんぎりかりん)悪しき縁に焼印を押し、繋がりを断ち切る炎の輪

 

 

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犬足日輪三階牛(けんそくひのわにさんかいべこ)

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梅/天満宮紋

三蓋松(さんごいのまつ)/北野天満宮紋

牛のり天神/菅原道真公


創作

三階牛(さんかいのべこ)/???天満宮紋

 

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「お昼寝の境界線」

(野原、日向と木陰の境。三人でごろ寝)

「……ん~~~……最高。にとの光、ぬるくてちょうどいいの。
さんもんの横にいるとさ、眠いけど、悪い夢見ないんだよね~。えらい。ふたりともほんとえらい……」

(ころん、と寝返り)

「なんかさ、私って寝てるときも守られてる気がするんだよね。ふたりが無言で、こう、存在だけで平穏くれるっていうか?
──……って、あ~モウ、語ってる間に寝るじゃん私! あとよろしくぅ~……(寝落ち)」

 

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『ひのでのたたかい -いちようと、ふたりのおとも-』

むかしむかし。

ひのでのまちに、ふしぎなうわさがひろがりました。

「やまのうえから、まがつかぜがふいてくる」

「ねむっていたこどもが、ゆめのなかで さけぶのです」

ひとはこわがり、いぬはほえ、みちはしずまりました。

 

でも、ただひとり──たいようのようにわらうこが、むっくりとおきあがりました。

「ふあ~あ……よくねたあ~……うん、かぜのようすが ちょっとへんなの、わかった!」

それが いちよう。

たいようのひかりのような かがやきと、

おおきな しんちょうのだいとうをかついだ、つよくてやさしいこです。

 

となりには、ことばをつかわない ふたりのおとも。

ひとりは、ほのかにひかる にと。

もうひとりは、いつもめをとじて しずかにあるく さんもん。

いちようは べこにまたがり、そろそろと やまへむかいました。

いっぽずつ、のぼっていきます。

くさのなかに ねむる むしのこえをききながら。

 

そのときです。

「──ふおおおおんっ!」

あかぐろいかぜが おちてきました。

いろのない かおをした かぜのかたまり。

ひとが こころにかくした おそれのかたちでした。

 

いちようは、のんびりしたこえで いいました。

「ふ~ん、あんたが まがつかぜ? あんまし、きもちよくなさそうだねぇ。

でもね~、やくそくしてるんだ。“いやなかぜ”は わたしが ふきとばすってさ!」

べこのあたまに ひとさしゆびをたてて、

「いくよ~。にと、さんもん──」

 

にとは だまって、ひかりをそっと さしだします。

さんもんは めをひらかずに、ふところの ほのおをゆらします。

「……一陽来復!」

ばっ、と いちようが おおきなたいとうをふるうと、

きいろいひかりが ゆきのように まいました。

 

そのあとをおいかけるように、べこのあしもとから、

うすい うすい あかとむらさきの うめのはなが、

まるで こなゆきのように ひらひらと まいちりました。

 

まがつかぜは、まぶしさに おおきなこえで さけびました。

「ま、まぶしいっ! なぜ、おまえは おそれない!」

いちようは、にやっと わらって こたえました。

「そりゃあ ねむくて こわがるひまなんか ないからさ~!

それに、にとも さんもんも いっしょだし。ふたりとも、すっごくつよいから!」

ずばんっ!

たいとうが かぜをさき、おそれをふっとばします。

 

──そして。

やまのうえに ふたたび しずけさが もどってきました。

うめのはなびらは まだ ゆらゆらと まっています。

 

いちようは だいとうをせなかにかけなおし、

べこのうえに ごろんと ねころがりました。

「ふう~、やることやった! さ~て、つぎは おひるねのじかんかな~……」

にとは かすかにひかって、

さんもんは なにごともなかったように、しずかにあるきだしました。

 

そのひから、ひのでのまちは──

すこしだけ あったかいかぜが ふくようになったのです。

 

おわり。